memorial 3.11
3.11 また、この日を向かえます。11年が経ち、「風化が懸念…」という言葉を時々耳にします。しかし本県民、東北人にとっては記憶に刷り込まれた事象であり、どうあっても忘れえない出来事です。
我が家は今年も 岩手県 陸前高田市 「 高田松原復興祈念公園 」にて、鎮魂の献花を 。
海を望む場 にて、犠牲になった、未だ行方不明の、震災の後遺症に苦しむ、そして各地で起きた災害の被災に遇われた方々への想いを込めて祈念いたします。
沿岸の町の空気が清々しい
広田湾 [ 高田松原 ]
巨大津波で消失した砂浜 「 高田松原 」の砂浜は 、関係者様方の努力で昨年よりレジャーを楽しめるほど整備されました。この日は早春の風が吹きつけるなか、11年前の出来事が嘘であったかのような穏やかな波が、陽の光を反射しながらうちよせていました。
強めの風の吹く中、軽く聞こえる波の音が心地よい。
年々、少しづつ工事車両は減ってきている感じを受けます。 確実に災害復旧、復興は進んでいます。
震災遺構 [下宿定住促進住宅 ]
震災遺構 [ 旧道の駅高田松原 タピック45 ]
津波の浸水地域を回ってみます。旧道の駅高田松原は以前、お隣の 気仙郡 住田町 を流れる清流「気仙川」に渓流釣りに来た帰り道に休憩やらお土産の物色やら、時々立ち寄った記憶が思い出される。
震災遺構が当時起きた災害の凄まじさを今でも物語っています。津波は高さ14.5㍍、建物の4階を超えています。さらに、残され瓦礫となった建築資材が破壊力を物語ります。
この破壊具合を見た時、現在、海の向こうで大国が隣国に武力をもって乗り込み都市を破壊し人々の生命を脅かし映像と重なります。人の命を奪う行為など自然の摂理以外にはありえない。
大国の長は学歴を重ね、柔道で心身を鍛えた教養人のはずだ。長よ、この侵攻はあなたの存在を貶める行為にしか思えない。そして命の存在を脅かすことなどあってはならない。かのような暴挙は即停止してほしい。
広田湾に面した防潮堤も整備され、津波浸水区域は整備が進み、更地の状態に … しかし、役所、病院、住宅、等施設建物は嵩上げされた場所や高台に移転し新しい街や集落を形成しつつあります。人々の暮らしは、これから時間を重ね町の新しい歴史を作って行くと思います。
チョット、ショッピングモール「 アバッセたかた 」に寄り道。
こちらの店内にある 銘菓 かもめの玉子「 三陸菓匠 さいとう製菓 」さん にて 勤務日程の都合で来れなかった 家内に White Day のプレゼントを購入。ついでに三陸の さげっこ ( 清酒 ) と おつまみも 購入。
こちらでの買い物はほぼ一年ぶりかな。
買い物中にどこかの子供の泣き声が聞こえる。店内に響き渡る … 。何かと思えば、欲しいものを買ってもらえず 駄々をこねている。… これを見ていたら何故か日常が戻っていると思えて、自分の顔がほころんだのが分かった。
駄々をこねるほど元気だ、実に結構 。… 親御さんにしてみたらたまったものではないだろうが…… 。
ちなみに「 駄々をこねる 」 は岩手の方言でいうと 「 ゴンボほる 」。
復興祈念公園 高田松原にて
威風堂々、奇跡の一本松
… 震災以前は2㎞ の砂浜に7万本あった松林が津波で砂浜ごと倒壊消失。その後 復興再生事業関係者様の努力と協力のおかげで、砂浜は2021年に震災以来11年ぶりに海開きを向かえ、松原も震災前年にクリスマス の飾り物用に地元の女性が高田松原で拾い集めて保管していた 松ぼっくり を森林総合研究所 材木育種センター東北育種場に寄託し、その種から育てた苗木が使われ 4万本の植樹が完了。
植樹されてまだ 1~5年。私には、子供たちの成長と、絶望から起ち上がり強く生きる人々の逞しい姿と、 幼い苗木が 重なって見える、何故かそう思えるのです。何年かして、この苗木が若木になり凛とした姿を見せてくれるような頃、今を生きる子供たちには自分の夢に向かって大きく育って行ってほしい。
何も無くなってしまった町から「再生」に向け、歩き出す決意をする小さなキャラクター「まつぼっくりちゃん」… 心が折れそうになった時、この小さなキャラクターから大きな勇気をもらいました。生きている限り前へ進む … 私にとっていつも心の中にいる小さな英雄。絵本「 まつぼっくりちゃん ありがとうをチカラに 」私のお守りです。
本編のBGMは
岩手県 大槌町 出身、2017年に活動を休止するも、その歌声は今も県民の心を潤す。又いつの日か歌ってくれるといいな ♬♪♩♫
共通撮影データ:OLYMPUS OM-D E-M1 MkⅡ, M12-40mm F2.8 , M40-150mm F2.8, M7-14mm F2.8
人々の努力は素晴らしい。被災地は少しづつ、一歩一歩 前へ進んでいます。
皆様方におかれましては、ほんの少しの時間でも思いをはせて頂ければ幸いに存じます。
内閣府の最新の情報によれば
近い将来の発生の切迫性が指摘されている大規模地震には、南海トラフ地震、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震、首都直下地震、中部圏・近畿圏直下地震があります。
中でも、関東から九州の広い範囲で強い揺れと高い津波が発生するとされる南海トラフ地震と、首都中枢機能への影響が懸念される首都直下地震は、今後30年以内に発生する確率が70%と高い数字で予想されています。
災害はいつ起こるか分かりません。備えは十分にして下さい。
大切な人、自分を、信じるものを守って下さい。
明日の … 未来のために … 。
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