「 献花 」
自宅のある岩手県内陸部 一関市 から およそ60㎞ 車で1.5時間 陸前高田市へ … 。
2011.3.11 東日本大震災、 以来 毎年 献花に … そして今年も… 。
… およそ7万本の松林の中たった一本だけ津波に耐え残った木は根が腐り枯死と判断された。その後、震災からの復興を象徴するモニュメントとして残すことになり、人工的な保存処理が施され復興のシンボルとして凛々しく誇り高く立ち続けています。
www.city.rikuzentakata.iwate.jp
津波による塩害の影響なのでしょう。枯れた木立の姿が目につきます。農家さんを悩ます一因。しかし新たな営農方法を確立した農家さんもいらっしゃる。人間の生活における基盤となる第一次産業を営む皆様の努力に感謝したい。そして枯れた木立の横に 若い松が 根を下ろしている。奇跡の一本松 の10㍍もない程のすぐ近く。もしや 奇跡の一本松 の子孫だろうか。植物、動物、種族は違えど、命は受け継がれている。
…実際には、枯死してしまったこの木の後継樹の育成に成功し、枯死させない為別の場所で育てている。
陸前高田市 「 広田湾 」
… 津波で壊滅的な被害を受けた カキ、ホタテ、ワカメ などの養殖施設は現在ほぼ復旧され第一級品の食材として皆様の食卓へ運ばれています。三陸の海の幸、地酒との相性が抜群です。まさに肴。清酒の愛好者にはこたえられないと存じます。三陸産 ワカメ、牡蠣 は今が旬 。最高に旨い時季です 。如何ですか 。
震災遺構「陸前高田市立 気仙中学校」…
‟ ぼくらは生きる ここで このふるさとで ”
… 未来の希望たちへ、
逆境に負けないでほしい、そしてたくましく生きてほしい。将来をそして未来を切り拓いていってほしい。
私達からの切なる願いです。
復興関係者方々へ、感謝の念に堪えません。現場で活動する方々には道すがらすれ違う時、必ず会釈をする習慣が付いた。
… 岩手はがんばっています。
…献花台へ、この日は勤務と所用で来れなかった我が家内の分も献花 。犠牲になられてしまった方々へ哀悼の意を、そして未来への希望の為に祈ります。
高田地区新中心市街
陸前高田文化市民会館
… 会館前の柱時計。 ‟ 2時46分 ” で時を止めた時計を思い出してしまいます。これからは永遠に時を刻んでほしい事を強く願う。
「あばっせ高田」
… 新中心市街の中核の市立図書館と併設するショッピングセンター。新型コロナ禍の中、ソーシャルディスタンスを保ちながらも賑わっています。ここで おやつの あんトースト を買う。 ‟ 大した買い物もできなくて ” と言ったら 店舗の方々が ‟ 来てくれるだけでいいんだよ ” … 心が温かくなった。 … また来る、また来るよ。
… また新しい施設が出来ています。 建築家の 隈研吾氏 が設計デザイン、気仙大工が作り上げた 複合型コミュニティ施設。
鉄道に替わり公共交通手段は 「 BRT (バス高速輸送システム)」が運航中。 … JR陸前高田駅のすぐ脇に公衆電話。お年寄りや、携帯電話を持たない方々の為、いや、それだけではないのです。震災当時、携帯、固定電話が不通で使えない時に 公衆電話が大活躍したのです。公衆電話は繋がるのです。
新中心市街の公園では子供たちの元気で嬉しそうな声が響く。これがなにより嬉しいのです。
3月に入り みちのく岩手 も春めいてきました。
そして 2011.3.11 あの日から10年を向かえました。10年は通過点。
巨大地震、巨大津波、原発事故、放射線、風評被害、雇用喪失、健康問題、避難生活、誹謗中傷、 … 多くの人が犠牲になってしまった。
基幹産業の復旧、居住地 インフラの整備、心と身体のケア、教育 、雇用、生活支援、… 全国の皆様に支えられながらようやくここまで来れた。
10年経過したいまでも 震災当時 食料と燃料調達に出歩いていた時
「 頑張らないでください。今は甘えて下さい。頑張るのはそれからです。」
1995.1.17阪神淡路大震災を経験された方々からのメッセージが耳に入り、多くの人々に支えられていること、そして「絆」を感じました。… 今でも忘れません。
… 少しづつでも復興は進んでいる。しかし、まだまだ道半ば。喜ばしい話題もある。悲しい出来事もある。憤りを覚える事態もある。世代を超えて行くかのような重い課題もあります。
この大きすぎる動議に答えるには途方もない時間を要すると思います。
内陸住みの私に簡単に言える事ではありませんが、後ろは向きません。しっかり前を向いて歩いて行きます 。
♬ 東北出身のシンガー 「 佐藤竹善 (青森県) 」、「 富澤タク (福島県) 」、「 あんべ光俊 (岩手県) 」が参加した東日本大震災チャリティソング。
あんべ光俊作詞作曲 … 東北復興の願いを込めて … 。
青い大地に夢は始まる / 佐藤竹善 富澤タク あんべ光俊 CHIKUZEN & TAKU , AMBE
岩手四季折々
桜
盛岡市 「 岩鷲 羽ばたく岩手山を望む … 四十四田ダム公園 」
雫石町 「 雫石園地 」
花風景
一関市花泉町 「 高倉山公園 」
一関市 「 祭畤地区 」
新緑
奥州市「三滝」
一関市 「 真湯の森 」
遠野市 「 マヨヒガの里 … 琴畑川渓流 」
紅葉
一関市 「 名物 空飛ぶだんご … 厳美渓 」
一関市「神の絨毯 … 栗駒山」
雪景
一関市 「 骨寺村荘園跡 」
一関市 「 厳美町 」
風物詩
盛岡市「 もりおか雪あかり 」
本ブログにお立寄りの皆様におかれましては、ご一緒に 想いを馳せて頂ければ幸いに存じます。
そして素晴らしい未来を創っていきましょう。